葛藤の終わり

パラパラ漫画というものをご存知でしょうか。
何枚もの紙の端に、少しずつずらした絵を描きこんで、文字通りパラパラとめくり進めることでその絵が動いているように見せる手法で、アニメーション制作の原点でもあります。

アニメーションは、基は、そうして何枚もの少しずつ動いていくイラストを描いていくことによって、「動き」を表現していたのです。
それは、アニメーション用のソフトウェアを使って描かれるようになったいまも変わりません。
そしてパラパラ漫画もアニメーションも、より精密な動きを再現しようと考えるなら、紙の枚数を増やす必要がありますし、デジタルの場合はファイル数を増やす必要があるのです。
「紙」または「ファイル」が増えるということは、「コスト」が増えるということでもあるので、動きが滑らかなアニメーションを制作するためには、多くの費用がかかるのだということが理解頂けるでしょう。

そして、それはスマホゲームに使われるアニメーション制作にも同じことが言えます。
ですが、スマホゲームのプラットフォームは、多くの場合スマートフォンやタブレットであることからほかの機能に割かれているメモリも多く、ゲームを軽快に作動させるためにはファイル数を減らす必要があります。
ですから、ゲーム用のアニメーション制作者は、常にゲームの動きをよくするために、ファイル数をどう削るかで頭を悩ませてきたのです。

もちろん、それはコストを削減するためでもあります。
上にも書いたように、ファイル数が増えるということはコストがかさむということでもあり、制作費というものは限られていることから、コストを考えながらアニメーションを作らなければならず、そのふたつが制作者を悩ませてきたのです。

ですが、近年、ファイル数を減らすことができるだけでなく、少ないファイル数で滑らかな動きを実現することができるソフトウェアが開発されたことで、アニメーション制作者はそうした悩みからようやく解放されたのです。

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